3月4月いう一年で最も引越価格が高くなる時期こそ、まずは一括見積もりをすべきとなっています。なぜなら、引越会社ごとに繁忙期価格の開始日と終了日にズレがあり、たとえばサカイでは繁忙期の高い価格なのに、クロネコヤマトではまだ繁忙期価格になってないということがよくあるからです。実はこれ、私自身がまさにそのパターンでした。以下に説明いたします。
2018年のサカイは繁忙期が早かった
私は20018年の3月13日にクロネコヤマト(ヤマトホームコンビニエンス)で東京から700kmの引越をしましたが、サカイは12日以降がすでに尋常じゃない繁忙期ということで、希望する13日で引っ越すくらいなら他の日程に変えたほうが良いですとなり、日にちをずらして3月5日で見積もってもらいました。
ところが、クロネコヤマトやハート引越センターの場合はまだ本格的な繁忙期ではなく、見積もり価格も他社に比べて安めでした。サカイは3月5日引越の見積もりでもう30万円ですが、もし13日で正式に見積もりをすれば大体60万円近くになるだろうとサカイの方に言われました。 一方、クロネコは13日でも26万円代で、ハート引越センターにいたっては13日で24万円代でした。
私は一括見積もりで各社を比較することができましたが、もしサカイにしか見積もりを頼んでなかったら、同じ13日の引越しで26万円ではなく60万円近く払っていたことになります。繁忙期というのは本当に恐ろしいものです。
なぜ繁忙期にズレが生じるのか
引越会社は一見すると同じような仕事をしているように思えますが、その同じような仕事を成立させるために、各社それぞれで違ったアプローチを取っています。会社によってスタッフや支社の数も違えば、それだけ得意とする地域もルートも異なってきます。
私が見積もりを依頼した引越会社は、サカイ・アート・ハート・アリさんマーク・日通・クロネコヤマト(ヤマトホームコンビニエンス)・佐川急便でしたが、それぞれの繁忙期に微妙なズレがあり、たとえば700kmを翌日までに運ぶことができたのはハート引越センターだけでした。他はすべて翌々日の配送です。
ハート引越センターが最後の見積もりだったので、なぜハート引越センターだけが翌日配達ができるのかを営業の方に聞いたところ、「今年はたまたま、この地域の協力会社様との連携が他社より上手くいっている」とのことでした。引越会社によって繁忙期に連携している地方の協力会社がそれぞれ異なっているので、当然、繁忙期にも差が出てくるのです。
引越専門会社とクロネコヤマト日通との繁忙期のズレ
さらに、クロネコヤマトや日通のようにメインが引越業者ではないところは、サカイやアートのように引越を専業にしている会社と比べると、それほど過剰な繁忙期という感覚がありませんでした。
なぜなら、サカイやアートが作業量いっぱいにして日々できる限り最大限の引越をするという姿勢だったのに対し、たとえばクロネコヤマトはまあ自分たちのキャパシティ内に収まる程度でやりますというスタンスでした。特に、私が実際に700kmの引越をしてもらったクロネコヤマトの場合、「2018年は引越も宅急便も仕事の量を抑えているので、無理をしてまで契約を取りにいきません」とおっしゃってました。
これでは繁忙期が同じになるわけがありませんし、その年にならないと各社の正確な繁忙期もわからないのです。
繁忙期のズレはその年にならないとわからない
ということで、値段が跳ね上がる繁忙期というのはすべての引越各社がまったく同じということではなく、大体一週間から10日程度のズレが生じています。このズレは毎年ごとに異なっているので、今年はヤマトが安かったけれど、来年はサカイが安いかもしれません。
特に、3月中旬という微妙な時期に引越を考えていらっしゃる方は、一括見積もりをしたほうが、絶対に良いです。